概要

本作はシリーズ２５周年を記念して製作された．本作から４代目ボンド，ティモシー・ダルトンが登場する．彼が演ずるボンドは２代目ボンドに似て感情表現が多い．またマニーペニーも２代目，キャロライン・ブリスが演じる．また久しぶりにボンドカーも登場．アストンマーチンヴォランテは様々な装備を披露してくれる．今回敵役として登場するブラッド・ウィテカー役のジョー・ドン・ベイカーは，後に「ゴールデンアイ」と「トゥモロー・ネバー・ダイ」にもCIAエージェントとして登場する．

ストーリー

KGBの上級幹部であるコスコフ将軍が西側への亡命を申し出た．ボンドはそれを支援するためチェコへと向かう．将軍はソ連が西側のスパイをすべて暗殺するという情報を漏らすが，詳細を話す前にKGBに連れ去られてしまう．そこでこの計画のリーダーであるプーシキン将軍を暗殺せよという指令がボンドに下るが，ボンドはコスコフ将軍の亡命に疑問を持っていた．そのことを調査するうち，コスコフ将軍の影に武器商人ブラッド・ウィテカーが見え隠れしていることがわかる．

登場人物紹介

ジェームズ・ボンド	ティモシー・ダルトン
カーラ・ミロヴィ	マリアム・ダボ
ゲオルギ・コスコフ将軍	ジェローン・クラッペ
ブラッド・ウィテカー	ジョー・ドン・ベイカー
レオニド・プーシキン将軍	ジョン・リス＝デイヴィス
カムラン・シャー	アート・マリック
フィーリックス・ライター	ジョン・テリー
M	ロバート・ブラウン
Q	デズモンド・リューウェリン
マニーペニー	キャロライン・ブリス

主要スタッフ

監督	ジョン・グレン
製作	アルバート・R・ブロッコリ/マイケル・G・ウィルソン
脚本	リチャード・メイボーム/マイケル・G・ウィルソン
撮影	アレック・ミルズ
編集	ピーター・デイヴィス/ジョン・グローバー
プロダクション・デザイン	ピーター・ラモント
メイン・タイトル	モーリス・ビンダー
音楽	ジョン・バリー

秘密兵器

久々に登場するボンドカー，アストンマーチンヴォランテには様々な秘密兵器が搭載された．横を走る車のボディーを切ってしまうレーザー光線（ホイールキャップに搭載），防弾パネル，誘導ミサイル，ジェットエンジン付ロケットブースター，凍結路用スパイクタイヤ（タイヤから針が），ドアの下にはスキーが装備されている．また自爆装置も．他には小型ロケットを発射するラジカセ，口笛でメロディーを吹くとスタンガスを発射し，特定の口笛ではプラスチック爆弾が爆発するキーホルダーなどが登場する．